【最新更新日 : 2020年05月04日 月曜日

2020年の読書履歴(№10)

★ 評価は、私の独断と偏見でつけたもので、読んだ時点で「ん、これは良かった!」と思った本です。
  本そのものの良し悪しとはまったく関係ありません。☆はイチ推し、◎は、おすすめの本です。
了月 書 籍 名 著 者 出 版 社 評価 コメント&抜き書き

10

20.05

北朝鮮の最高機密


康明道

文春文庫

第6章 国営偽ドル印刷工場の秘密
国営偽造紙幣工場の全貌
・朝鮮労働党の三号庁舎は、北朝鮮最大の外貨稼ぎの企業所でもある。
・おそらく北朝鮮は、外国の偽造紙幣を印刷している国営の印刷工場を持つ世界唯一の国家であろう。
・この偽造紙幣工場は三号庁舎所属であり、内部では単に「一〇一連絡所」と呼ばれている。


第7章 十八号管理所に収容されて
「けだものに近い」人間
・十八号管理所は、アウシュビッツ収容所よりもさらにむごたらしく、けだもの同様なあつかいをされている。


第11章 東京を火の海に!
金繍山(クムスサン)主席宮での秘密会議
・北朝鮮の日本への浸透工作は五〇年代から始められた。何よりも日本は、南朝鮮へ潜入するためにはまたとない基地であった。
・まず、六十万人に上る在日朝鮮人が住んでいる。またこれらの多くは北朝鮮を支持している朝鮮総聯系の人々なので、平壌としてはきわめて都合がいい。
・それに、日本には「スパイ罪」というものがない。したがって、情報収集活動で逮捕されてもせいぜい国外追放程度ですむ。

北と日本を往来するヘロイン船
・現在北朝鮮は、年間数十キロのヘロインを日本に密輸出している。
・北朝鮮がヘロインを本格的に栽培しはじめたのは、一九九一年九月にさかのぼる。
・北は、阿片をヘロインに加工する工場も立てた。清津市の近郊にある清津羅南(ナナム)製薬工場は、北朝鮮最高の高付加価値輸出品である「恐怖の白い粉」ヘロイン工場となった。この工場のヘロイン加工設備は、九一年に日本から買い入れたものである。
・年間数百キロにのぼる北朝鮮産ヘロインは、日本、香港、マカオなどを通じて国際麻薬市場に供給される。


  ―― 完 ――